ドリンクをお願いするタイミング
全てのお客様が、自分がドリンクを頼むタイミングで「何飲む?」「好きなの頼んでいいよ」「一杯どうぞ」などと声をかけてくれればどんなに楽なことか・・・・・・。接客の中で、気を使うポイントのひとつがドリンクのお願いの仕方ではないでしょうか?ドリンクのお願いに失敗して「お客様の気分を害したらどうしよう。」「断られたらどうしよう。」と思うと、どうやってドリンクをお願いしたら良いのか分からなくなってしまいますね。今回は、ドリンクをお願いするタイミングをご紹介します。
NGタイミング
ドリンクをお願いする上で大切なのがタイミングです。ドリンクのお願いが苦手なキャバ嬢は、そのタイミングを難しく感じている方が多いようですが、NGタイミングさえ除けば基本的にはいつお願いしても良いものです。
NGなのが、「席について直ぐ」と「お客様同士が会話をしているとき」です。
お客様はキャバ嬢との会話や楽しい雰囲気を味わうためにお金を払っているのであって、キャバ嬢の酒代を払いに来ているわけではありません。お目当てのキャバ嬢にならまだしも、席について早々、どんな子かも分からない、特にタイプでもないキャバ嬢に高い酒代を好きこのんで払いたがるお客様はいません。まずは挨拶や軽い会話でお客様に好印象を与えて、この子にならドリンクを入れても良いと思わせる下準備が必要です。また、すぐにドリンクを頼みたがるのは、いかにもドリンクバック目当てのように思われてしまいます。何の下準備も出来ていない、席について直ぐのタイミングでドリンクを頼むのはNGです。
また、お客様同士の会話に割り込んでドリンクをお願いするのも、場の雰囲気を乱しますし、空気の読めない子だなという印象を与えてしまうのでNGです。
ドリンクをお願いするタイミングの作り方
NGタイミング以外ならいつお願いしても間違いではありませんが、こんなキッカケがあればお願いがしやすくなります。
① 乾杯のとき
一番一般的なお願いのキッカケが、乾杯のときです。このときに「一緒にいただいてもいいですか?」と聞くのがスムーズな流れでしょう。
② 仲良くなったところで
会話が弾んで二人の空気が出来上がったときなら、好意的にドリンクを入れてくれます。多少は迷いがあったとしても、お客様もここで断ると場がシラケるだろうしな、と判断し、ドリンクを入れてくれます。
③ イベントを利用する
誕生日/クリスマス/バレンタイン/昇進/引越し/久しぶりの来店/○回目の来店/○年目の付き合いなど、お祝いやイベントがあると乾杯がしやすくなります。「お祝いの乾杯に一杯だけ」と、お願いがしやすくなります。
④ 喉が渇いた
「暑いですね/乾燥してますね。喉がかわいちゃう/乾燥しちゃう」
「さっき苦手なお客様についちゃったから口が渇いちゃって」
気が利く男性ならこのような間接的なアピールでも気がついてくれますが、「あーそうなんだね。」で終わってしまう場合もあります。喉が渇いたとキッカケを作って、このあとに可愛らしく「一杯いただいていいですか?」とちゃんと言葉にしてお願いしましょう。
⑤ キャラクター
あっけらかんと「私にもドリンクくださーい!」「一緒に飲みましょう!」とお願いできるキャラクターになりきるというのも手です。
⑥ 延長を即すキッカケとして
延長の声がかかる少し前にドリンクをお願いできれば、「まだお酒が残ってるから、ちょっとだけ延長してください」と延長をお願いすることもできます。
コラム2.キャバ嬢 営業マニュアル