グループ客の接客方法
複数人のグループ客の接客は一対一の接客よりコミュニケーション能力が必要になります。一対一の接客なら一人のお客様のことだけ考えて会話をすればよいですが、グループになると全体に気を回さなければなりません。「グループ客の接客は苦手」という方も多いのではないでしょうか。グループ客の接客では次のことに気をつけましょう。
① グループ内の人間関係、上下関係を把握する
まず、だれがグループのボスが知っておきましょう。中心人物が分かれば会話の流れがつかみやすくなります。経験を重ねていくと、雰囲気で中心人物が分かるようになりますが、「なんの集まりですか?」「どういう関係ですか?」などと聞いてみても良いでしょう。
② 全体に気を配る
中心のお客様、お気に入りのお客様、得意のお客様の方ばかり見ていないで、全体に気を配りましょう。目立つ人ばかりではなく目立たない人にも声をかけて、同じ席にいるお客様が同じように楽しめるように努めます。誰かがつまらなそうにしていると、つまらない空気が伝染して「もう帰るか。」となってしまいます。みんなが「延長したい。」と思えるように場を盛り上げましょう。
人数が多いとグラス、灰皿、おしぼりのチェックも増えますが、遠い席のお客様分まで全員に気を配ることが大切です。
③ 時には放置
一対一の接客で無言になってしまうと重たい空気が漂ってしまいますが、グループの場合は無理して女の子から話を振らなくてもよい場合があります。身内の会話になったら、会話から身を引きグラスや灰皿のチェックをしましょう。一人で複数人のお相手はパワーが必要なのでこういう時に少し休みながら、会話の様子を伺い、頃合いをみて会話に入っていきます。押しと引きを使い分けて、場の空気の流れをつかみましょう。
グループ客で売り上げアップ
一対一の接客より気を遣う事の多いグループ客ですが、人数が多い分高い売り上げが見込めるというメリットがあります。特にプライドの高いお客様が複数人お客様をお連れになったときはチャンスです。
いつもよりワンランク上のボトルをおすすめしても、周りへの見栄があるため断られることも少ないです。
「一杯ずつだと高くなるのでボトルを入れましょうか?」と即すこともできます。
また、お連れ様全員にしっかり名前を憶えてもらえば、次の新しい指名に繋がる可能性が増えます。
グループ客の接客で気をつけなければいけないこと
複数のお客様に対して一人で接客する場合と、複数のキャストで接客する場合があります。複数のキャストで接客する場合は、キャスト同士の力関係などにも配慮が必要です。下手にしゃしゃり出て先輩キャストの機嫌を損ねないようにすることも大切です。状況によって、自分の立場と役回りを考え行動しましょう。
何かと気を遣う事の多いグループ客の接客ですが、これが上手くできればキャバ嬢としては十分なスキルがあるという事になります。苦手意識を持つより、グループ客も楽しめるように接客スキルを磨いていきましょう。
コラム2.キャバ嬢 営業マニュアル