お客様の寒~い自虐ネタにどう対応する?
お客様の自虐ネタに疲れているキャバ嬢は多いのではないでしょうか?
コンプレックスや世間一般にみてネガティブに感じられる部分をあえて曝け出す自虐ネタは笑いを誘い、場の雰囲気を和ませたりします。キャバクラでも、自虐ネタを使うお客様は多いものです。でも、笑いを取るための自虐ネタが、場の空気を凍らせてしまうほど寒い場合もあります。
正直辛い、お客様の自虐ネタ
漫才・漫談・コントなど、お笑いの定番ネタともなっている自虐ネタ。自虐ネタは、笑いを誘います。でも、お笑いのプロである芸人のようなユーモアとセンスのある自虐ネタなら当然、自然と笑ってしまうのですが、残念なことにキャバクラでは笑えない自虐ネタに遭遇する率が非常に高いものです。誰もが使用しやすい自虐ネタも、言う人によって面白さには雲泥の差があり、ユーモアとセンスのない素人の自虐ネタは、正直笑えないものがあります。それを、毎度、毎度、使われるのは、正直辛い接客です。面白がっているフリをするのは、大変な仕事なのです。
キャバクラは自虐ネタのオンパレード
キャバクラで自虐ネタを使うお客様は非常に多いです。キャバクラに足を運ぶ中年のおじさんたちは、年をとるにつれて身体や容姿のコンプレックスも増えていき、また、その立場や境遇のコンプレックスもたくさん抱えています。つまり、自虐に使用するネタがたっぷりあるのです。
そして、世代の離れた若いキャバ嬢たちとは共通の話題がないものだからと、共通の話題がなくても万人にウケルであろう自虐ネタを披露するのです。
残念な自虐ネタ
残念な自虐ネタとは、ズバリ、真を突く自虐です。たとえば、彼女が出来ないという自虐ネタでは、見た目は普通で彼女がいてもおかしくないような人が「彼女ができない~!」と自虐するのは、「そんなことないですよ~!」と笑いながら返すことができます。でも、本当に絶対彼女が出来なさそうな男性が「彼女できない~!」と同じ自虐をするとします。「あ、この人は本当に一生彼女が出来なそう」と思ってしまうと、軽々しく「そんなことないですよ~!」なんて返せないような、「悩み相談でもしなきゃいけない?」みたいなことになって、軽く笑い流すことが出来なくなってしまう空気感を生み出してしまうことがあるのです。
「そのコンプレックス笑っていいのかな?」「正直、傷ついているんじゃない?」と思うような自虐ネタは、軽く笑い流すのは失礼かな?と考えてしまうこともあります。「いえいえ、そんなことないですよ。あなたには他にこんなに良いところが・・・」と真剣にフォローに回ることを考えなくてはならなくなってしまいます。そうすると、’正直、面倒くさい’と思ってしまいませんか?あまりにも真を突く自虐は返答に困ってしまい、笑いにしづらいのです。
寒い自虐ネタへの対応の仕方ずに
これは仕事です。本音では「全く笑えない詰まらない自虐ネタ」でも、基本的には笑ってあげることが必要です。こうなったら会話の内容は聞かなくても良いので、心の中で「このお客様は、私を笑わせようとしてくれているんだな。一生懸命でかわいいな。」と、お客様を愛情で包み込んであげてください。または、「全然笑えないよ~(笑)」と、‘笑えないこと’を笑いに変えてあげてください。
そして、一刻も早く、話題を変えましょう。自虐ネタが多い人の半数は会話が苦手です。お客様から話のフリが出来ないので、自虐ネタを使用してしまうのです。ですから、こちらから話題を振って会話を盛り上げてあげましょう。そうすれば、不要な寒~い自虐ネタに出遭うことも少なくなるはずです。
コラム2.キャバ嬢 営業マニュアル